ハーモナイザー・エリオン やるときゃやるぜ! 魔法使い 吉村夜 / 富士見ファンタジア文庫

お気に入りシリーズの3巻。色々期待しつつ読了。前巻までで張られてた伏線が一気に表に出てきて、急速に事態が進展。読みどころたっぷりで面白かったです。
多分面白く感じてる理由の一つに、主人公のエリオンが割と凡人だって事があると思う。調和術師は魔物と契約を結んで、その力を貸してもらう術。調和術師としては一流でも、実際に力を振るうのは契約している魔物な訳です。なのでエリオン自体が超人めいた能力を発揮して物事をどうこうするって事はなくて、むしろ大した能力もないのに、事態をどうにかしようと躍起になって頑張る。こういう主人公って最近少なくない?
そして足りなかった、間違ってたものに気づいて成長と。うーむ、見事なまでの王道パターン。王道大好きなんで大満足です。
今後も期待大。