ワーズ・ワースの放課後 杉原智則 / 電撃文庫

頭蓋骨のホーリーグレイル』の著者の新作。気付かなくて買いそびれてました。
一つは現実世界、もう一つは剣と魔法のファンタジー世界。この二つの世界を寝るたびに行き来する主人公。最初はただの夢だと思っていたのだが、寝るたびに徐々に現実感が増していき...。
こんな感じの内容です。ノリは『頭蓋骨のホーリーグレイル』とは全然違って、いたって普通。キャラも立ってるし、楽しめます。
ただちょっと思ったのは、「読みにくいなぁ」って事。設定上、主人公は眠るたびに二つの世界を行き来し、その都度、話がもう一つの世界へと移るんでブチブチ切れた感じがします。そのため各世界の背景設定や登場人物を把握しきるまでは、読みにくいかなと。後半に入って、その辺の事情が飲み込めてくれば普通に読めるんだけど。多分2回読む時は、その辺のもどかしさがなくて良い感じなんでしょう。
話は完結しておらず、結構気になるところで終わってます。今月続きが出るんで楽しみに待ちましょうか。