VS -ヴァーサス- file 2 狩人の条件 麻生俊平 / 富士見ファンタジア文庫

たったの2ヶ月で新刊が出るとはちょっと驚き。しかもそこそこ分厚いし。後書きを読むと、「実は、1巻と2巻は、もともと1冊の本だったのだ」だと。思いっきり納得してしまいました。
前巻で自ら望んで改造人間となった次郎。彼はそのまま超科学特殊捜査班の一員として活動をはじめる。に所属して最初の事件は連続バラバラ殺人事件。捜査に乗り出す次郎だが、被害者の遺族の気持ちを何の意味もないと切り捨てた上司に反抗し、捜査から外されてしまう...。
こんな感じの内容。なーんか微妙なんだよなぁ。主人公が組織の一員として動いている分、『ザンヤルマの剣士』や『ミュートスノート戦記』の主人公達ほど必死じゃない感じがするからかな。高畑京一郎の『Hyper Hybrid Organization 01-02』も似たような境遇の人物を主人公にしているけど、この『HHO』は主人公の必死っぷりが良く伝わってくる。この差はどっから来るんだろ。キャラが立ちきってないのかも。印象に残らない登場人物が多いし。
もうちょっと巻を重ねれば、キャラも掴めてくるだろうから面白く読めるでしょう。次はいつ出るか分かんないけど。