砂塵の国の魔法戦士 水野良 / 富士見ファンタジア文庫

リウイシリーズの最新刊。こっちのシリーズは『魔法戦士リウイ』の続編にあたる形。リウイは自身がオーファンの王子であることを知り、リジャール王の命を受けて冒険に出る、と言う設定。
剣の国、湖岸の国、ときたこのシリーズも砂塵の国で完結。話自体は一難去ってまた一難な状態で、次のシリーズへの布石を残した形で終わってます。
肝心の内容だけど、なんだかなー。やっぱりなんか変な感じがする。話の構成がちょっと単純かなとも思うんだけど、問題なのはそこではなく、文章の書き方。読んでてなんとなく薄っぺらい印象を受けてしまう。ロードス島の最初の方とかはそんなこと無かったと思うんだけどなぁ。
一番目立つのが三点リード『……』の使い方。読みやすさを意識してるのかどうかは分からないけど、ちょっと不用意に使いすぎている感じがする。そのせいで全体的に薄い感じが漂ってるのかな。
軽いノリの文章も悪くないんだけど、やはり水野良にはカチッとした文章の方があってると思うのは自分だけでしょうか。