バッカーノ!1931 急行編 成田良悟 / 電撃文庫

先月出た『鈍行編』と同じ時間軸で同じ話を別視点から語った作品。前巻の最後で色々残った疑問が全て解決されます。冒頭でいきなり全部の謎が語られてるので、謎解きしたい人は解いてから読みましょう。
別視点でって事なので自分はてっきり、『急行編』だけでも話が完結しているものだと思ってました。けど実際はそうではなく、『鈍行編』を読んでないと全く意味のない本です。この点はかなり残念。どちらの本も1冊で作品として完結しつつ、さらに相互的に補完しあうようなものだと想像していたので。
まー『線路の影をなぞる者』の、頭の悪いバカ強さっぷりを読むだけでもそれなりに楽しめたので良しとしますか。