パンツブレイカーG

半径2メートル以内のパンツ類を容赦無く消し去ってしまう異能力を宿した少年を主人公とする学園異能ものの2冊目。今回は、主人公の能力を研究するため、人のなるべくいない南の島に向かう事になって...と言う展開。

とても面白かったです。1巻で感じた面白さがそのまま2巻にも繋がっていて嬉しい限り。とにかく主人公が格好良い所が大好きです。パンツを光り輝かせて消滅させると言う、普通に考えたらエロコメまっしぐらな能力なのに、その要素は極力控えめにして熱い展開を読ませてくれる所が最高。こんな能力を持ってしまった事を主人公は悩んでいて、周囲に迷惑をかけないように生きる道を選ぶ。どこか達観しているような雰囲気を醸し出しつつ、格好つける癖で誤魔化しているけれど、内心は多分凄く寂しいんだろうなぁと思わせる描写に、所々グッとくるものがあります。
そんな主人公を支えるように、理解を示してくれる妹が、そして学校の仲間がいる。そんな近い人達のために、主人公は自分が出来る事をキチンとやって、さらに魅せる所では最高の活躍。「この人たちの前だけでは格好悪い所を見せたくない」って、凄く力強い動機だと思います。この気持を持っている限り、主人公は真っ直ぐ生きていける、そう思いました。
新しく登場したキャラ・雨音があまり話に絡んで来なかったのは残念でしたが、まだもう少し続くみたいなので、今後の活躍に期待。どんな続きになるのでしょうか。とても楽しみ。