龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 2

七々々コレクションと言う名で、学生の島・七重島のアチコチに隠された世界各地の秘宝。地縛霊の七々々と同居する事になった主人公が、冒険部の一員として、そして七々々との約束を果たすために、宝探しに奔走するお話の2冊目。

今回は主人公が実家が営む家業と決別した事と、主人公の事を弟の様に信頼していた女性・雪姫の対立が話の中心。一応七々々コレクションの探索もあったのですが、1巻よりも宝探し成分が減っていたのが残念でした。その代わり、雪姫とのわだかまりについてはキッチリと決着をつけてくれました。互いに意地っ張りで、さらに言葉が少ない性格なので厄介なスレ違いっぷりでしたが...何とか本音でぶつかる機会が得られて良かった。本音が漏れだした雪姫さんが可愛い。んで、とっても青春しててどっちも若いなーと思いつつも、「あれ雪姫さんっていくつだ?」と言う疑問が頭を過ぎりました。何処かに書かれていたような気もするんだけど...。
ところで、表紙にもなっている壱級天災さんがメインヒロインと言う事で良いのでしょうか。メッチャ可愛くて好みなので、是非ともこのままメインヒロインポジションで活躍してもらいたい所。七々々はメインヒロインには成り得ないから、対抗は雪姫さんだけだよね? それなら何とかなりそうな気がする...!! 今回も天災さんはギャップの素晴らしさをこれでもかと見せつけてくれて大満足でした。
しかしこの主人公、息をするように嘘をつくなぁ。最終的に全部天災に見抜かれているけれど、この根性が凄いと思う。何とか全部を丸く収めようとして、基本的には誠実だけど必要な所には必要な嘘をつく。この割り切り方が出来るのは凄いと思いました。
気になる伏線をばら撒いて次巻に続く。今回登場した新キャラが本格的に絡んできそうですね。楽しみ。