アクセル・ワールド 11

シリーズ11冊目。『災禍の鎧』の話が一段落して、新展開に突入。全勢力が協力してISSキットの撲滅へと力を注ぐ事になるのですが、そこに立ちはだかるのは、本拠地を守るメタトロン。その大出力レーザーを何とかするために、メタルカラーのボディを持つシルバー・クロウに課せられた任務は、対レーザー攻撃を絶対防御するスキル・理論鏡面の習得で...と言う展開。

面白かったです。重苦しかった災禍の鎧編が終了し、新たな局面へと突入。主人公が苦労する展開は相変わらずですが、どんな困難も簡単には諦めない根性が座っているので、安心して読めます。主人公が頑張るお話は、それだけで面白いですね。
理論鏡面スキルの習得がメインで進むのですが、そう簡単に身に付く訳もなく。でも、色々な人の協力を得て、歩みは遅いけど着実に前進していく所が良かったです。その中でも、初登場のLv1の新人、ウルフラム・サーベラス。最硬の装甲を持ち、とんでもない防御技まで持つ新人相手に、自身も初心に返って戦う。同じメタルカラー同士、そして何より、互いに唯一無二のスキルを持つ者同士、どこか通じ合いながらのバトルが熱くて素晴らしかったです。
そして、加速研究会の影、メタルカラーアバターに関する謎、そして最後の最後に見せたウルフラム・サーベラスの変貌。一体何がどうなるのか想像出来ないまま次の巻に続くラストに唸ってしまいました。と言うか、ここで終わるの...!? 次巻は秋だそうで。待ち遠しい。