ようこそ、フェアリーズ・インへ! 2

文無しで駆け出し冒険者の主人公と、その主人公が泊まっている宿『フェアリーズ・イン』の女将・ミリーの繰り広げる、ゆるゆるほのぼのとしたファンタジーの2冊目です。
主人公の情けなさに、読んでいてモヤモヤしたものが残りっぱなしの1冊でした。前女将の好意...と言うか勘違いで文無しなのにツケで宿に泊まっていた主人公。女将が変わってもツケで泊まれるのかと思いきや、ツケの話を持ち出せずに、金稼ぎへ。しかし冒険する勇気も無くて路上で小銭拾いって。冒険出来る実力が無い事を把握している事は良いけれど、何でここまでいい加減でいられるのだろう...。格好良い所を見せる場面でもあればまた違った印象を持てると思うのですが、最初から最後までそんな事もなく、終始情けないばかりでどうにも。
ヒロインは可愛いし、ゆるくほんわかとした雰囲気は好きなのですが、主人公が好きになれないのは厳しいです。運が素晴らしく良いだけに、それだけでどうにかなってきてしまったんだろうなぁ。ホント、少しでも格好良い場面があればと思わずにいられませんでした。残念。