俺はまだ恋に落ちていない 2

とある事情から、友人の妹2人との仲が深くなった生真面目な主人公が、友人の妹と言う立場と、恋心に発展途上な関係の間に揺れる恋愛ものの2冊目です。今回は妹の1人・詠羅がメイン。街で詠羅に一目惚れをしたと言う後輩に、主人公が詠羅を紹介してしまう所から話が始まります。

大変面白かったです。修羅場!! 修羅場最高!! 自分に惚れているだろう娘を、他の男に紹介すると言う、酷い事この上ない主人公。でも、別に詠羅が嫌いだからではなく、ただただ生真面目なだけ。後輩に詠羅と知り合いではないと嘘を吐く事が出来ず、事態が泥沼になっていきます。
嘘の吐けない性格を理解して、主人公の顔を立てて気の乗らないデートに向かう詠羅の悲しそうな雰囲気と来たら...。主人公に何やってんの!! と突っ込みを入れたくなる。普段は仲の悪い、もう1人の妹・恵衣美が詠羅を心配するのも当然だよなぁ。こっそりデートを見に行って、結局最後にはバレるのですが...本来なら「あーあ」って思う所だけれども、今回ばっかりはホッとしました。詠羅の涙の理由、これで主人公が分かれば良いのだけど...流石にそこまで鈍感では無いか。
恋愛方面では、主人公のクラスメイトである空河が参戦。俄然、主人公の周囲が騒がしくなってきました。しかし、詠羅と恵衣美と言う強力なライバルを前に、空河の勝つイメージが全く浮かばない。不憫な娘...。

と言う訳で、恋愛方面が好みの展開で大満足でした。主人公はこれで真面目に身の振り方を考えるだろうなぁ。この先どうなるか、とても楽しみです。