氷結鏡界のエデン 9

シリーズ9冊目。前巻でシェルティスの秘密が塔中にバレてしまい、混乱が落ち着かない内に、3体の超強力な幽幻種が出現して...と言う展開。

展開が展開なだけに、どう話が転がるかワクワクしていた1冊。巫女、塔、異篇卿...と、3つの勢力が入り乱れ、敵は幽幻種だけじゃないなぁと思っていました。しかし強力な敵の出現で、それどころではなくなる展開が、本当に危険な幽幻種なんだ...と思い知らせてくれました。それぞれの思惑はあるにせよ、敵味方混ざって手を組み、対処に当たろうとする展開が好きです。また、3体それぞれの名前も意味深。その名前だけで、謎が増えた感じがします。
まぁ一番ビックリ...と言うか謎なのはイグニドだったんですが。その正体が遂に明かされます。途中から物凄い勢いで正体をほのめかしていたので、誰なのか? と言う点は予想通りだったのですが、何がどうなって? と言う点が不明。シェルティスやユミィが大変な事になってますが、そのインパクトが塗りつぶされてしまいました。でも、一番残念な立ち位置なのはモニカだよなぁ。せっかく頑張ったのに、完全に蚊帳の外。さらにラストの衝撃でさらに...。
謎が謎を呼び、どんどん話が大きくなっている感じがします。この先どうなるのか楽しみ。