H+P 11 ひめぱら

シリーズ11冊目。帝国から解放され、帰ってきた恭太郎と、王仕達。わき上がるお祭りムードの中、サキュバスの女王が復活したと言う情報が入ってきて...と言う展開。

相変わらずのエロさ加減なんですが、今回はシチュエーションが至極真っ当で、逆に新鮮でした。復活したサキュバスの女王は、他者から魔力を吸い取る。その力に対抗して吸い取られない様にするためには、異性と結ばれる事...と言う事で、姫様達と恭太郎がひたすらイチャイチャする展開。本当は最後の一線を越えないと完全ではないのですが、いきなりは無理。なので、5人の姫と延々とキスをしまくる展開でした。
前巻で全員恭太郎に告白している姫達なので、この展開に嫌がる事もなく、寧ろ積極的。エリスのツン→デレの切り替わり具合が最高でした。素晴らしい素晴らしい。レイシアも好きなんですが、やっぱりエリスかな...。完全にデレモードに入ったユフィナも捨てがたいけど。
そんな幸せな時間が続くかと思いきや、結ばれる相手は1人だけと決めている恭太郎の堅物っぷりに姫達の仲が悪くなってしまう展開はちょっと辛かったです。恭太郎も恭太郎で、驚異のヘタレっぷりだし...。紆余曲折の果て、自分の気持ちに素直になって吹っ切れる展開に、「やっとここまで来たか...」と思ったら、最後の最後でこれまたあり得ないヘタレっぷりを発揮してくれました。何言ってんだお前は...!!!! 登場してから動きがなかった恭太郎・姉の存在が不気味ではあったのですが、こんな事になるとは。恭太郎が頼りにならない以上、ここは姫様たちの踏ん張りに期待。
しかしサキュバスの女王...見せ場が殆どなかったなー。報われない。