ストライク・ザ・ブラッド 3

人間と魔物が共存する特区を舞台に、吸血鬼の第四真祖として目覚めた高校生の主人公と、主人公のお目付け役として派遣されてきたヒロインの繰り広げるお話の3冊目。

とても面白かったです。良い感じに心をくすぐられる魔術と科学、そして魔物の設定に、可愛いヒロイン達。主人公は吸血鬼として目覚めたばかりで、12体の眷属を使うためには血を吸わなければならない。でも、ただ吸えば良いと言う問題ではなく、基本的に魅力のある女性のみと言う所がもう、「さぁラブコメするぞ!!」と言わんがばかりの設定で大変好みです。しかもヒロインの殆どがツンデレとか...ありがとうございます!!
1巻進む度に眷属が1体ずつ解放される流れなのですが、つまりは毎回毎回新しく血を吸うヒロインが増えると言う事で、この3巻でも個性的なヒロインが増えてくれました。どんどん膨らむ主人公のハーレム。既存のヒロイン達からは白い目で見られるけれど、でも本気で嫌われる事も無く、垣間見える嫉妬心が素晴らしくニヤニヤさせてくれます。
しかしヒロインが増えると、当然報われないキャラクタも増える訳で。一番報われないのは、主人公が真祖である事を知らないクラスメイトで友人の浅葱さん。前巻で告白以上の事をしていると言うのに、今回出番が殆ど無かったと言う不遇っぷり。一番好きなキャラだけに、読んでいて哀しいのですが、でも明らかにそう言う立ち位置のキャラクタだよなぁ。でもいつか主人公に血を吸われる日が来ると信じてる。吸われさえすれば、他のヒロイン達にも負けないポジションにつけるはず...!!
ちょっぴり大きな伏線が見えてきて、先が気になります。しかし話のスピードと眷属の開放スピードは合わせるんでしょうか。全部でどのくらいのシリーズになるのかなぁ。