六花の勇者

戦う司書』シリーズの山形石雄の新作。魔神が復活する時、6人の勇者が選ばれて戦う、と言う言い伝え。正に魔神復活が迫り、伝説通り勇者の印が現れた者たちがいた。しかし、集まった勇者は6人ではなく7人。全員が印を持っているが、誰かが偽物であるはずで...と言う感じに話が始まります。

とても面白かったです。6人のはずの勇者が7人いたと言う設定からして面白いのですが、おそらくその偽物の1人は魔神の使い。敵が紛れ込んでいるとあっては、皆心穏やかではいられません。魔神と戦うために用意した結界が突然動作し、逆に勇者たちが閉じ込められてしまう。偽物の誰かが発動させたに違いないと、互いに互いを疑って犯人探しをする展開が良かったです。
結界を動作させるために仕組みや、それを誰が何時知ったか? 取った手段に実現の可能性はあるか? など、理詰めで追い詰めていく展開もあり、ミステリ的な側面も。読みながら、誰が犯人か考えていたのですが、全然分かりませんでした。最後に犯人の正体が明かされたのですが、これは分からん!!
しかし、一番驚いたのはさらにその先。犯人が分かって、これで一段落...かと思ったら。ええええええええ。これは一体どう言う事???? 続き続き! 早く続きを!!