断章のグリム 15

ラプンツェル編の下巻。
相変わらずのグロさで怖い事は怖いのですが、それよりもなによりも。話が進むに連れて破滅へと向かっていく展開の方が怖かったです。蒼衣の絶不調に神狩屋の思惑。そして解決と呼ぶにはかなり呆気ない結末。ラプンツェルの一件を通して失ったものがあまりにも大きすぎて、読み終わった時の気分は複雑でした。
ハッピーエンドを願いつつ、そんな終わり方にはならないだろうなぁとも思っていたのですが、その未来が現実化しそうですね。せっかく雪乃さんが微妙に打ち解け始めたと言うのに...このまま蒼衣に何かあれば、彼女は今度こそ完全に心を閉ざしてしまう。幸せなんていらないから、せめてそんな未来だけは回避して欲しいと思います。
クライマックス、どんな終わり方になるのか楽しみです。