ほうそうぶ^2 2

名探偵を父に持つ高校生の主人公が、自らも名探偵を目指すお話の2冊目。前巻で「ほうそうぶ」のメンバーとなった主人公ですが、今回はそのメンバーの1人でもある生徒会長・舞花が何者からか嫌がらせを受けており、その調査に乗り出す...と言う展開。

面白かったです。名探偵にはパートナーにイイ女が必要だと、自分好みの女性を見かけては躊躇わずに「俺の女にならないか」と声をかける主人公の真正直さは今回も健在。ラブコメ方面の加速が良い感じでした。
イイ女の1人である生徒会長に主人公がベッタリと張り付いての護衛任務。生徒会長自身、主人公にはベタ惚れなのでラブコメな展開にニヤニヤしながら読めました。放送部の部長・水藻も主人公の事が気になっているのも面白いです。そもそも主人公のイイ女センサーは生徒会長にも部長にも反応しているので、相手を褒め称える表現がストレートに飛び出してくるのですが、それを受け取った時のヒロイン達の照れ方が可愛らしい。
ただ終盤、主人公の名探偵っぷりに前巻ほどの勢いを感じなかったのは少々残念でした。前巻で感じた、問答無用とばかりの不条理さが薄れていたように思いました。能力自体は変わってないし、見事解決へと導くけれど、1巻の初見で受けたインパクトが凄過ぎたのかなぁ。今回の事件、誰が犯人なのかはある程度分かってしまったのもあるかも。
しかし、新キャラとして登場した生徒会副会長・火弓さんは美味しい所を持っていくなぁ。レギュラー化するのでしょうか。次の巻が楽しみ楽しみ。