笑わない科学者と咲く花の魔法使い
- Title : 笑わない科学者と咲く花の魔法使い
- Author : 内堀優一 / Illust : 百円ライター
- ISBN:9784798601540 / HJ文庫
シリーズ3冊目。魔法使いの女の子・朔耶と、科学者の卵である大学生の主人公・耕介。未来を読むための魔法「時詠みの追難」は使えば寿命が大幅に縮んでしまう大魔法だが、使えるのは朔耶のみ...と言う事で、彼女にこの魔法を使わせたい組織・リニエッジ機関と、朔耶を守る事になった耕介のお話、これにて完結。
3巻まで、この「時詠みの追難」が常に付いて回わり、身に危険が迫りっぱなしの朔耶ですが、巻を追う毎に歳相応の女の子になっていく展開が良かったです。耕介に護られて、ドンドン明るくなっていく様は、読んでいて微笑ましい。
話としてはクライマックスらしく、朔耶に迫る危機もこれまでとは比べ物にならないぐらい大きく、そして裏で暗躍していた予想外の黒幕も明らかに。朔耶の親友である磐長も登場して、役者が揃って進む展開は盛り上がって良い感じ。ただ、1, 2巻では朔耶の魔法と耕介の科学者としての視点からのサポートで危機を切り抜けて来たのですが、この3巻では科学サイドの話が殆ど無くなってしまったのは少々残念でした。科学の話が無くても耕介の活躍は目を見張るものがありましたが、ちょっと寂しかったかも。
しかし、ラストは大団円。ニヤリとさせてくれる終わり方だったし良かったです。朔耶が見たものを思えば、読んでいる方としても心が暖かくなる。そんな結末でした。