魔人伝奇OROCHI
- Title : 魔人伝奇OROCHI
- Author : 赤月黎 / Illust : 山×2
- ISBN:9784044731083 / 角川スニーカー文庫
『操り世界のエトランジェ』の作者の新作。
主人公は山奥で育った青年・大蛇。剣の修行をしながら育った大蛇は東京に出てきて、退魔の術を学ぶ学校・龍醒館学院に入学する事になった。上京した直後、東京駅で少女・白夜を助けたが、何者かに狙われているらしく、共に逃げる事に。主人公が持ち歩いている喋る剣・叢雲の案内で逃げ込んだ先は「統凶」と呼ばれる、妖魔たちの世界で...と言う感じに話が始まります。
とても分かりやすい異能バトルモノで面白かったです。直情気味なおバカな主人公に、引っ張られるようにして進む話の展開が良い感じ。うだうだ悩む事も無く、自分が信じる道を爆進する姿がとても好印象でした。
白夜は真人と呼ばれる存在で、その使命は魔を浄化する事。しかし浄化が上手く出来ない真人は、他の方法で魔を封印する事が出来るらしい...と言う設定で、白夜は浄化ではなく封印のために龍醒館へとやってきたけれど、どうも使命を果たす前に東京で遊びたいらしく逃げてばっかり。この時点で、封印するには何が必要なのか何となく想像がつきます。そりゃ遊びたいし、逃げたいよね。彼女に力を使わせたい学院と、彼女の味方になる主人公。厳しい修行を経て東京へと出てきた主人公は決して弱くないのですが、組織に真っ向から対抗出来るほど強くも無い。でも、それでも白夜のために行動する展開が良かったです。
しかし、これって前作と何か繋がりはあるのでしょうか? 『操り世界のエトランジェ』は途中までしか読んでないので、あったとしても全然分からなかったし、寧ろ知らなくても普通に楽しめるので問題は無いけど。