お・り・が・み 正の闇

前巻で魔王となる決意を固めた鈴蘭。今回は先読みの魔女と呼ばれる九尾の狐・セリアが登場。伊織にくっついて魔殺商会にやってきたが、「クーガーに会わせて」と言い出す。セリアを抹殺せんと神殿協会は動き、クーガーは彼女を守るために神殿を裏切り、鈴蘭を人質に取って逃げるのだが...と言う展開。
物凄く面白かったです。とにかくクーガーが凄かった。何が正義で何が悪なのか、正直もう分からないのですが、そんな状況だからこそ、自分の信念を貫き通して生きるキャラが本当に輝いて見える。セリアのために他を投げ捨て、今の世の中の在り方に石を投げる。そんなクーガーの選んだ生き様には感服しました。
そして彼の意思を継ぐ形となった鈴蘭。聖女となるか魔王となるか。究極の2択を突きつけられる展開でしたが、この道を選んだのか...。残りは後2冊。もう見守るのみです。