境界線上のホライゾン 3

900ページ近いボリュームをようやく読了。マクデブルクの掠奪から武蔵が東へと向かう話の下巻です。
1冊の中に色々あり過ぎるぐらいありましたが、まずはネイトの活躍が目立っていた巻でした。大好きなキャラなので、この頑張り具合は読んでいて嬉しかったです。母親が規格外に強く、また割と容赦がないので、読んでいて辛い部分も多々あったのですが、それを乗り越えて一回り以上大きくなったネイトが素敵。また、大事な所でキチンと進むべき方向を選択するトーリも良かったです。普段はただのバカだけど、時折見せる総長としての姿は格好良いですね。
そして、武蔵の進む道を作った人々の生き様に衝撃を受けた巻でもありました。各国の思惑が混ざり合い、武蔵が劣勢に立たされる中、それを切り開いたアンヌ・ドートリッシュ松永久秀、里見義頼。何と言ったら良いのか分かりませんが...生きるってこう言う事なんだな、と心底思いました。この選択をしなければ、彼ら彼女らは死んでいた。そう思います。その想いを託され、最終章と、最後の見開きイラストで決意を固めた武蔵の面々が今後どうするのか。非常に楽しみです。