妹ドラゴン兄若ハゲ

第4回HJ大賞・金賞でデビューした作者の2作目。デビュー作から3ヶ月連続刊行の2ヶ月目でもあります。
主人公は若ハゲに悩む高校生。ある日、妹から「ドラゴンになっちゃった!」と相談を受ける。妹の悩みを解決するべく奔走するのだが...と言うお話です。
タイトルの時点で既に勝利している気がしてならないのですが...内容も、あらすじの書き様が無い。まんまタイトル通り。ひたすらノリと勢いで突き進むコメディです。デビュー作はあまり楽しめなかったので、買う気は無かったのですが...タイトルがあまりにも気になって、つい手を伸ばしてしまいました。これが大正解。とても笑える、良いコメディになっていてとても満足な内容でした。表紙をめくった瞬間に噴き出してしまったぐらい。いやー面白かった。
ある日ドラゴンの姿になってしまった妹。日常生活や学園生活に多大な支障が出る中、兄である主人公とその友人達がフォローし、解決策を模索する感じで話が進みます。妹思いのちょっと良い話と言う形をとりつつ、でも要所要所では思いっきり笑わせてくれる展開が最高。兄が若ハゲである事が一体何の関係が? と思われるかも知れませんが、これ超重要。寧ろハゲじゃなかったら今回の騒動は収められなかったぐらいに重要。読めば分かります。爆笑の後、納得すると思うなぁ。
と言う訳でとても満足な1冊でいた。今後も注目したい作家さん。