狼と香辛料 11

シリーズ新刊は短編集。ロレンス&ホロの激甘2編と、エーブの過去を書いた書き下ろし中編が1つ収録。

最初の2つはホロ達の話。特に2つ目の話がものすんごく甘い話でどうしようかと。ホロとロレンスのバカップル振りはここまで来ましたか。もう今更だけど。もう特に言う事も無し。精々幸せにっ!!

と言う事でメインはエーブの過去。貴族から商人になったばかりの話で、今のエーブからは考えられないほどの甘さを残している時代のお話。人を信じ、時折損をする。そんなエーブが今のエーブとなったきっかけはこれか...。確かにこんなに辛い思いをすれば、商人としての覚悟も決まるよなぁ。と言うか、こんな時代もあった事が少々驚き。しかし、生まれた最初から、今のエーブほどに覚悟が決まっている訳も無いか...。甘さが抜け、全ては金のために。そんなエーブ誕生の瞬間を目の当たりにした気分です。

しかし、一歩間違えばロレンスもこんな風になるんだろうか...。いつの日かホロと別れる日が来るとして、その時の別れ方次第では心変わりしてもおかしくないかも。そうならない事を祈りたいけど。