MIB

桜田家のヒミツ』でデビューした作者の新刊。
タイトルの『MIB』は「メン・イン・ブラック」では無く、「メイド・イン・ブラック」の略。宇宙人やUFOを目撃した人物の元へ、厳つい黒服のお兄さんでは綺麗なメイドさんが来て、口外しないようにお願いする、と言う噂があって...と言うお話。

うーん。これは微妙...と言うか普通。あらすじに書いた噂が実はホントで、高校生な主人公な家に墜落してきたUFOから出てきた宇宙人がメイドの格好をして、主人公に存在を口外しないように迫りつつ、UFO研究家である主人公の父が隠したと言う、とても危険なモノを回収しに来たと言う宇宙人達の協力を依頼され言う展開。

宇宙人が超美少女だった!! 但し性格は悪いけどっ!! んでラブコメっぽい展開が繰り広げられる...と言う内容。なんか山も無く淡々と最後まで続いた印象が拭えませんでした。一応、対立する宇宙人勢力なるモノも姿を隠して現れるんですが...出てきた瞬間に「こいつ敵だ」と分かってしまう隠れ方だったのが拍子抜け。お陰で正体をバレるシーンで驚けないのが残念でした。ただ、主人公がヒロインに振り回されるだけで終わらなかったのはグッド。自分で考えて動くシッカリしたキャラだったので好感が持てました。

こんな感じの1冊でした。デビュー作とは大分趣が変わったなぁ。