烙印の紋章 2
- Title : 烙印の紋章 2 陰謀の都を竜は駆ける
- Author : 杉原智則 / Illust : 3
- ISBN:9784048673471 / 電撃文庫
シリーズ2冊目。皇子の影武者にされた剣奴隷が、本物以上の才覚を発揮して、国の重鎮にいる自分の家族を殺した男へ復讐を企むお話。
今回も面白かったです。主人公の設定がとても魅力的。本物の皇子は既に死んでいるのですが、その事は知らず。愚か者だった本物の振りをしつつ、一度チャンスを見つければ上手く立ち回り食らいつく。徐々に国の中での評価が上向きになっている展開は、非常に燃えます。
ヒロインは政略結婚のために送られてきた隣国の姫なんですが、こっちも一筋縄では行かないキャラ。主人公の正体を知らないので、彼の振るまいが時々変わるのに翻弄されている訳ですが、それでも最初に比べればかなり態度が軟化してきたように思います。もう1人のヒロインである皇子の義妹と女の戦いもあったり。この義妹の微妙な歪みっぷりもグッド。
お話としては、暴虐な振る舞いの増えた皇帝率いる帝国を、内側から崩すべく、隣国の陰謀が跋扈する感じ。主人公が剣闘士の顔と皇子の顔を使い分けて、その陰謀を利用しようと動きます。不幸と言う言葉では足りないほど壮絶な人生を歩んでいる主人公ですが、そんな状況でも目標のために邁進する姿が素晴らしいですね。続きにも期待大です。