狼と香辛料 8
- Title : 狼と香辛料 8 対立の町 <上>
- Author : 支倉凍砂 / Illust : 文倉十
- ISBN:9784048670685 / 電撃文庫
シリーズ新刊。狼の骨の噂を追うために、一度は騙されれたエーブを追って港町へ。そこでは川を挟んで北と南で対立していて...と言う展開。
初の上下巻構成と言う事で、今回は導入。ホロとロレンスのやりとりはいつも通りニヤニヤしながら読めるんですが、割と商売側の話がメインだった気がします。追っているものが噂話なので、儲けには繋がらなさそうですが、商人同士の駆け引きはそれでも変わりませんね。むしろ話が権力絡みの方向に傾いている分、せめぎ合いが厳しさを増しているような。板挟みになったロレンスがどうするのか、微妙に気になります。
しかし、ロレンスはホロとのやりとりで結構駆け引きが上手くなったかなぁと思ってたのに...切れ者だらけの登場人物達に、手玉に取られっぱなし。上には上がいるなー。結構なピンチな気がするんですが、どんな選択を取る事やら。良い所で終わってるので、普通に下巻が楽しみです。
また、6巻にあった銅貨の謎。ようやく解説があって納得。そう言う事か。気付けなかったのが微妙に悔しい...。