狼と香辛料 3

狼と香辛料』新刊。賢狼ホロと、行商人ロレンスの、旅だったり商売だったり恋愛だったりするお話の第3巻です。
今回はロレンスにライバル登場? とでも言えば良いのでしょうか。ホロに一目惚れした若手行商人と、ホロを賭けた、ある契約を交わすところから話が進みます。
相変らずの面白さに、この巻も大満足。ショッキングな事実を知ったホロと、ロレンスの微妙な行き違いに始まり、最後の仲直りに至るまでの過程が、もう最高。どうせ元の鞘に収まるだろう...なんて楽観視していたんですが、それでも結構ハラハラした、緊迫感のある展開が素晴らしいですね。
それに加え、ホロの可愛さはヤバイ。老獪な顔を見せたかと思えば、次の瞬間は子供のようになったり...ロレンスと同じく、読んでいて完全に手玉に取られている自分がいます。面白かったー。
しかし終盤、どうにも読んでいて腑に落ちない部分があって、何度も読み返した個所があるんですが、それでも良く分からない。幾つか感想サイトを読んで回って、それでようやく、どうやら誤植らしきものがあると言う事を知りました。
詳しくは、著者である支倉凍砂氏のサイトにも書いてありますが、問題の個所はp.326。まさしく自分が悩んでいた部分だったので、ホッと一安心。結構大事なシーンなので、ちょっと残念だったかも。誤植が無いバージョンが知りたい。重版出たら見てみるか...。
さて、2人の旅も、そろそろ目的地に近付いてきました。後何冊続くのか分かりませんが、続きも期待大。